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レジオネラ属菌

納期:12営業日(試料到着の翌日から12営業日で報告書を発送いたします)
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給水設備

 給水設備は、飲用水を直接蛇口などの水使用器具まで給水する直結方式と建築物専用の貯水槽(受水槽)に貯水してから給水する受水槽方式に大別されます。


◎検出状況

 建築設備から供給される飲用の水(水道水など)は塩素剤による消毒が義務付けられている為、レジオネラ属菌の検出の可能性は低いと考えられます。 しかし、貯水量が使用量に比べ大きな貯水槽や使用頻度が低く、配管内で長時間滞留し、塩素剤の効果が低下している場合はレジオネラ属菌が検出する可能性があります。

◎汚染原因・増殖の条件

  • 貯水槽・配管内での水温の温度上昇
  • 貯水槽・配管内での長時間の水の滞留
  • 配管内でのバイオフィルム(藻類含む)の定着
  • 外部汚濁物質による汚染         などが挙げられます。

◎防止策

  • 水温上昇の防止
     貯水槽は可能な限り屋内に設置し、外に置く場合も直射日光を避け、屋内の場合は換気装置を設け、室温の上昇を最小限に抑えます。 野外の配管は十分な保温をし、露出横走管は最短距離にし、ボイラ室などの室温が高くなる場所に設置する場合は可能な限り燃焼機器などの発熱部から距離を置くのが望ましいです。

  • 長時間滞留の防止
     貯水槽内に滞留域が出来ないように給水口と吐出口を設置します。 学校の長期休暇のように長期間使用量が激減する場合は、期間中の貯水量を下げるなど、貯水量の調整ができるようにします。 また、使用頻度が低い給水栓は使用頻度の高い給水栓の上流に作るのが望ましいです。

  • バイオフィルムの発生防止
     天然ゴムパッキンの使用は控えます。貯水槽内で藻類が発生しないようにするためにも、太陽光が透過しにくい材料を選択し、貯水槽内での滞留時間を短くするのが望ましいです。

  • 外部汚濁物質の侵入防止
     貯水槽は可能な限り冷却塔から距離を取り、冷却塔の開放部からの飛散した水滴が混入しないようにします。 貯水槽のマンホールの蓋は施錠可能な二重蓋にし、貯水槽を置く部屋に昆虫、鳥類、小動物が入らないようにします。 貯水槽の通気口やオーバーフロー管の防虫網は土ぼこりも防げるものを使用することが望ましいです。

◎対策のPoint

  • 水中の遊離残留塩素を維持します。
  • 配水管内や貯水槽中での温度上昇、長時間滞留に気をつけます。
  • 給水管内や機器にバイオフィルムが形成されないように清掃します。
  • 可能ならば設計、施工時に給水が滞留する場所がないようにします。
  • 使用量と貯水量の差が大きくなりすぎないようにします。

※法令、条例、指針などに関しましてはレジオネラ属菌のTOPページのリンクを参考にしてください。

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